救急科
救急科 小山徹
1.ビジョン
地域住民が救急医療に関して不安なく安心して暮らせる地域であるために、相澤型ER方式を展開する救命救急センターは、24時間365日全ての救急患者を受け入れ、救急医療における患者の拠り所となる救急医療を実践する。ERの初期救急医療から救急病棟・集中治療病棟における入院医療までが院内での一貫した救急医療と捉え、医療の質、看護の質、救命救急センターの質向上に努め、常に良質な医療の提供を行う。
2.サービス内容
- 通常の診療時間外の傷病者及び緊急的に医療を必要とする傷病者
- 発症が通常の診療時間外であればすべて救急患者とする
- 通常の診療時間内であっても、発症後間もない又は経過の速い変化・及び急激な変化を伴う傷病者は救急患者とする(紹介患者も同様)
このような救急患者などに対して、北米型ERのスタイルを取り、JTASを利用してまず迅速・的確に緊急度・重症度判定をおこない、必要な初期治療を素早く行なう。診療時のCT・MRI所見の放射線科読影を確認し適切に対応する。
3.構成・提供体制
24時間365日運営(松本二次医療圏の二次救急輪番制対応)
- 救急医 ・・・ 二交替勤務体制(日勤:9:00~17:30 夜勤:17:30~9:00)
- 初期研修医 ・・・ 日勤及び夜勤
- 準夜帯支援医師 ・・・ 月 ~ 金 18:00~22:00 1名
- 各科後期研修医当直支援 ・・・ 17:30~9:00
- 土・日・祝日日勤帯支援医師 ・・・ 9:00~17:40 2名
<スタッフ構成>
医師数 10名(統括医長1名、医長5名、後期研修医3名、顧問1名)
<院外資格>
日本救急医学会指導医:1名
日本救急医学会専門医:6名
日本脳神経外科学会専門医:1名
日本外科学会専門医:2名
麻酔科専門医:1名、麻酔科標榜医:1名
4.学術・研修
<論文>
山本基佳ら. 過去10年間に当院救命救急センターを受診した高山病症例の検討.
日本救急医学会中部地方会誌 11: 7-12, 2015
<学会発表>
新中さやから. 重篤な意識障害とけいれんを呈したが、ほぼ後遺症なく自宅退院となったテングタケ中毒
第37回日本中毒学会総会, 2015年7月17日, 和歌山.
阿部拓朗ら. 軽微な受傷機転で生じた転移を伴う大腿骨骨幹部疲労骨折の1例
第18回日本救急医学会中部地方会, 2015年12月12日, 福井.
佐野寿郎ら. NPPVで改善した高地肺水腫の1例
第18回日本救急医学会中部地方会, 2015年12月12日, 福井.
橋本泰輔ら. 急性期脳梗塞の発症を契機に発見された左房粘液腫の1例
第18回日本救急医学会中部地方会, 2015年12月12日, 福井.
今井悠ら. 過去10年間に当院救急外来を受診した虚血性持続勃起症の2例の検討
第18回日本救急医学会中部地方会, 2015年12月12日, 福井.
濱崎真夏ら. 胃腸炎症状に引き続いて絞扼性腸閉塞を発症し、術後検体にて最終診断に至った腸管外アニサキス症の1例
第18回日本救急医学会中部地方会, 2015年12月12日, 福井.