3S病棟
病棟長 常田由賀利
1.ビジョン
- 消化器センター緊急入院患者については検査、治療が安全に行われ、患者の健康上、生活上の問題点を入院初期より、医師、看護師、関連職種でカンファレンスを行い共有し、個々の役割を実践、チーム医療を推進していく。
- 悪性疾患、難治性疾患により入退院を繰り返す患者は、患者・家族の思いをくみ取り、身体的・精神的苦痛が軽減できるよう医療チームで関わり、病気を抱えながらも社会資源を活用し、社会生活・日常生活が送れるよう退院を支援する。
- 高齢患者は、入院による認知症の進行、廃用性症候群の進行予防を行い、医師、看護師、関連職種で連携し急性期治療が終了後、生活障害があっても患者が住み慣れた地域で住み慣れた人と安心してその人らしい人生が送れ、患者が療養する場所(かかりつけ医・施設・転院)に引き継いでいく。
- 急性期治療の終了時期を予測し、各専門職が科学的根拠、専門的判断をもとに退院後に継続する医療、生活を行う上で必要となる支援を明確にする。それらの情報をもとに看護師がプロとして自宅での生活を想定してのメリット、デメリットを患者、家族に提案し意志決定支援を行い、退院後療養する場所を決めていく。
- 退院後療養する場所により、必要な医療、生活支援の内容、指導に要する期間や到達目安をチームカンファレンスにて目標設定しDPC入院期間内の退院を促進していく。
2.サービス内容
消化器内科及び一般内科入院患者の受け入れ病棟。
- 主な入院疾患
- 消化器疾患
総胆管結石・胆管炎・胆嚢炎・膵炎、胆嚢、肝臓、胆管、膵臓などの悪性腫瘍・消化管出血(胃・十二指腸潰瘍)・胃癌・大腸癌・大腸腺腫・食道動脈瘤・憩室炎・潰瘍性大腸炎・クローン病・感染性腸炎 - 急性呼吸器疾患
肺炎・急性気管支炎・誤嚥性肺炎
- 消化器疾患
- 看護ケアカンファレンス:随時開催
- チームカンファレンス :週3回(火・木・金)開催
参加メンバー(医師、看護師、薬剤師、リハセラピスト、栄養士、MSW、医療事務など)
3.構成・提供体制
構成
病棟長 1名
病棟看護責任者 2名
看護師(正職員) 22名
看護師(パート) 5名
クラーク 1名
提供体制
24時間365日
7:1看護
固定チームナーシング
看護師 2交代勤務体制(夜勤3名)
日勤:8:30~17:15 夜勤:17:00~8:45
平成27年12月16日に3S1病棟と3S2病棟が合併し、3S病棟となった。
<院外資格>
- ICLS:1名
- NST専門療法士:1名
- 認知症看護認定看護師:1名
4.設備・機器
主要設備:
- 許可病床数 49床
- カンファレンスルーム1室
- DU室 1室
- 器材庫 1室
- 看護用具庫 1室
- リネン庫 1室
- 超音波診断装置 1台
- 生体監視モニター 1台
- 除細動器 1台
- AED 1台
5.実績
主要項目 |
2013年度月平均 |
2014年度月平均 | 2015年度月平均12/15より49床 |
新入院数 |
124.5 |
135.3 |
136.8 |
退院数 |
128.9 |
154.1 |
154.3 |
病床利用率 |
86.7 |
95.3 |
92.6 |
平均在院日数 |
11.5 |
10.5 |
9.6 |
- スタッフ一人一人の退院マネジメント能力を育成し、退院後も継続した医療が必要な患者に対して退院支援を行えるよう教育・指導を行う。
- 退院支援に必要な技術・知識についてスキルチェック表作成し評価を実施。
- 評価結果をスタッフにフィードバックを行った。
- 各自の課題に沿って,リーダー、教育担当者を中心に教育・指導を実施。
- 退院支援に必要な知識・技術の習得のために部署内で勉強会開催。
- 病棟の症例を用いて情報共有、知識共有のために症例検討会を開催。
- 多職種カンファレンスにて必要な情報が共有されるような仕組みを病棟内で構築する。
- 関連職種で活用できるカンファレンステンプレートを作成。
- テンプレートを活用しチームカンファレンスを実施。