4A病棟
病棟長 酒井弘子
1.ビジョン
- クリニカルパス適応患者の場合、安全で安心な医療を提供するために、クリニカルパス通りに退院できるように全てのクリニカルパスに科学的根拠に基づいた具体的な目標、標準的なケアプランを作成し、設定した評価日に評価する。その上で初期評価(身体面、生活面、精神面、社会面)を行い、個々の患者にあった医療を提供する。
- 緊急入院患者の場合、できるだけ早期(DPC 疾患類分類毎の入院期間Ⅱ以内)に退院できるように初期評価(身体面、生活面、精神面、社会面)を行い、個々の患者にあった医療を提供する。
- がん疾患患者の場合、身体的な苦痛症状の軽減とともに、患者の思いを聴き、患者の思いに沿うように各職種の専門知識を活かし、多職種と協働しチーム医療を提供する。
- 退院後も日常生活への制限や配慮が必要な患者の場合、患者・家族には医療の専門知識が不足しているため、退院後も安心して生活できるように、医療の専門家としての判断を行ない、退院後の目標設定を行なう。退院後の療養生活を患者・家族が具体的にイメージできるように説明を行ない、不安無く退院できるように必要な支援をチーム医療で行なう。多職種の関わるチーム医療の中で、看護師は主に生活支援についての判断を行ない、チーム内の調整を行う。
2.サービス内容
診療科目:一般外科(主に消化器外科、呼吸器外科)
主な入院疾患
- 消化器外科
胃癌、大腸癌、腸閉塞、急性虫垂炎、胆石症、胆嚢炎、憩室炎、腸炎、食道癌、転移性肝癌 - 呼吸器外科
肺癌、転移性肺腫瘍、自然気胸、外傷性気胸 - その他
鼠径ヘルニア
患者の半数以上は手術目的の入院であり、クリニカルパス適応率が高い。2015年度(2015年4月~2016年3月)のクリニカルパス適応率は79.1%であった。手術前日入院の他、手術当日入院が増加しており、在院日数の短縮と共に、計画的でスムーズな治療・退院調整ができている。人工肛門造設患者の看護に関しては、皮膚・排泄ケア認定看護師と連携をとりながら行っている。
看護ケアカンファレンス、チームカンファレンス(医師、看護師、薬剤師、リハビリテーションスタッフ、栄養士、MSWなど)を行いながらチーム医療の提供を行っている。
3.構成・提供体制
構成
病棟長 1名(兼任)、病棟看護責任者 1名
看護師 23名(パート2名含む)、クラーク 1名
提供体制
7:1看護体制 看護提供体制:固定チームナーシング
看護師 2交代勤務体制(夜勤者3名)
日勤:8:30~17:15 夜勤:17:00~8:45 ロング勤務:8:30~19:30
<資格>
院外資格保有者数:
ACLS:1名、看護学生等実習指導者:1名
4.設備・機器
許可病床数44床(ベッド44台)、診察室1室(処置用ベッド1台)、カンファレンス室1室、デイルーム1室(4B病棟と共用)、DU室1室、器材庫1室、看護用具庫1室、リネン室1室、超音波診断装置1台、セントラルモニター1台、心電図モニター11台(ベッドサイドモニター5台、送信機6台)、除細動器1台、救急カート1台、AED1台、センサーマット3台(無線式センサー1台を含む)
5.実績
主要項目 |
2013年度月平均 |
2014年度月均 | 2015年度月平均 |
新入院数 |
87.7 |
102.4 |
105.6 |
退院数 |
110.7 |
110.6 |
115.9 |
病床利用率 |
90.4 |
92.1 |
85.0 |
平均在院日数 |
8.5 |
7.4 |
7.4 |