ICU(集中治療室)
病棟長 前山健人
1.ビジョン
入院医療において、傷病の発症後間もない患者は傷病の診断後に治療を必要とする患者および慢性疾患治療中に急性増悪した患者に対して、速やかに入室してもらい迅速かと安全、安楽に治療開始ができる。また、短期間で治癒あるいは安定した状態になる。そのためには、一定期間集中的に専門スタッフが各々の専門性を充分に発揮して協働するチーム医療を提供する。
ICU看護師は、専門職としての自己研鑽を行うことで得た知識と技術は、「診療の補助を安全に実施」と「異常の早期発見と適切な介入」に対して、根拠に基づいた看護に活かす。
- 診療の補助を安全かつ確実に実施する
ICU看護師は、傷病の診断後に治療を必要とする患者や慢性疾患治療中に急性憎悪した患者に対して、全身管理を実施するため、医師指示のもと高度な医療機器や専門的治療薬剤を適切に使用する。また、治療処置等の介助を的確に実施する。 - 異常の早期発見と適切な介入を実施する
ICU看護師は、患者が全身管理を必要とする重篤な状態から一般病棟で療養できる安定した状態になるために、生体管理モニターや生命維持装置等の高度な医療機器の情報から、患者の体内でどのような変化が起きているか捉え、適切に判断し確実かつ迅速に対応する。 - 患者家族への精神的支援
ICU看護師は、突然ICUに入室した患者および大手術後の全身管理が必要な患者の家族が、不安を表出できる支援を行う。また、その不安を少しでも緩和に繋がる配慮に務める。
2.サービス内容
ICU管理規程およびICU入退室規程(基準)に則り、集中治療により回復が期待される患者を効率的に入室後、速やかに治療介入することにより、早期に一般病床での管理を可能にする。またICU看護師は次の役割を担う。
- 医師指示を安全かつ確実に実施する
- 患者の状態を正確に捉え、異常の早期発見に努め、適切な判断と介入をする
3.構成・提供体制
集中治療科医師1名 / 病棟長1名 / 病棟看護責任者1名 / 看護師24名
病棟クラーク1名 / 病棟看護支援職員2名(2C病棟・HCU兼務)
病棟担当MSW 1名 / 病棟担当薬剤師1名 / 病棟担当栄養管理士1名
看護部 看護提供体制
救命救急入院管理病床2(290~295)
- 病床数 6床
- 看護配置 2対1
- 勤務体制 2交替勤務
日勤 8時30分~17時15分 夜勤 17時00分~8時45分
特定集中治療管理病床3(296~299)
- 病床数 4床
- 看護配置 2体1
- 勤務体制 2交替勤務
日勤 8時30分~17時15分 夜勤 17時00分~8時45分
<院外資格>
ICLSインストラクター1名、呼吸療法認定士1名、栄養サポートチーム専門療法士1名、日本災害派遣医療チーム(日本DMAT)隊員1名、長野県災害医療派遣チーム(長野県DMAT)隊員1名
<院内資格>
看護技術指導者(看護技術リードインストラクター1名、看護技術トレーナー6名)
4.設備・機器
救急蘇生装置 |
気管内挿管セット 3組 |
除細動器 |
監視除細動装置 |
ペースメーカー |
携帯用ペースメーカー 3077 1台 |
心電計 |
多機能心電計 FCP-7411 1台 |
ポータブルエックス線撮影装置 |
回診用X線撮影装置 Mobile Art Evolution1台 |
呼吸循環監視装置 |
患者監視用装置 |
人工呼吸装置 |
エビタ4 EVITA-4000 8台 |
経皮的酸素分圧監視装置 |
パルスオキシメーター マイクロ2 1台 |
微量輸液装置 |
自動輸液ポンプ TE-161SA 10台 |
心電図モニター装置 |
心電図モニター PHV-100 1台 |
超音波モニター装置 |
心臓超音波診断装置 SONOS 2000 1台 |
5.実績
- 救命救急入院管理病床2の重症度、医療・看護必要度に係る評価の年間推移
- 特定集中治療室管理病床3の重症度、医療・看護必要度に係る評価の年間推移