心臓病患者療養支援チーム

リーダー 小林亨

 

1.目的

 循環器系疾患の再発予防・発症予防を支援する。今年度は、前年度に心不全の再発予防援助が実施可能だった症例について、長期的なモニタリングを行ない再入院率に対する影響を明らかにすることを活動目的とした。

 

2.構成

リーダー 小林亨(理学療法士)
サブリーダー 大見朋哲(理学療法士)
メンバー 木下聖(理学療法士)/上條若奈(管理栄養士)/木下伊津美(看護師)/恒元秀夫(心臓血管外科医)/鈴木智裕(循環器内科医)/丸山春奈(臨床心理士)/三村隆典(臨床検査技師)/竹内美幸(社会福祉士)/青木静江(診療情報管理課)

 

3.活動内容・実績

 今年度は、前年度に心不全管理ノートを用いて再発予防支援を実施した患者について、退院後1年間の再入院率に関する調査を行った。対象は2014年7月1日~2015年3月31日の9ヵ月間に心不全リハを実施した延べ165名(84.7歳)のうち、パンフレットによる個別指導が可能だった延べ70名(42%) 、実質64名。平成28年2月まで(追跡期間11カ月~1年8カ月)で、37名に延べ86回の再入院があり、残りの27名は少なくとも当院への再入院はなかった。この再入院患者の内、心不全増悪によるものが21名(母集団の165名に対して12.7%)、延べ53回だった。更にこの21名の内、単回の再入院が10名、複数回が11名だった。過去の報告に比べると再入院率は低めだが、複数回入院する患者も多く、今後は当院心不全患者の再入院に関する要因分析を更に進め、ピンポイントでの療養支援に活かす予定である。