脳画像研究所

所長 小口和浩

 

1. ビジョン

 研究所は以下のミッションを掲げ、地域社会に貢献する。

 脳機能画像およびPETによる脳全身の分子イメージングを用いて、各種疾患の臨床研究を行うことにより、疾患の早期診断・適切な治療への貢献をめざす。また、研究成果については、学会での発表や学術雑誌への投稿を行うとともに、積極的な情報発信を行い、他の医療機関との連携を行うことで、地域医療や医学の発展に寄与することをめざす。

 

2. サービス内容

  1. 脳疾患や脳機能の診断や病因解明、および治療方法の開発に係わる臨床研究
  2. 全身を対象とした、PETを用いた分子イメージングによる疾患の診断や病因解明、および治療方法の開発に係わる臨床研究
  3. 国、地方自治体、大学及び他の医療機関、民間企業等との共同研究及び受託研究
  4. 講演会、シンポジウム及びセミナー等の開催による研究成果の普及
  5. その他この研究所の目的を達成するために必要な事業

 

3. 構成・提供体制

所長1名、副所長2名、研究員4名、事務課1名

 

4. 主要設備・機器

臨床研究PETは相澤病院PETセンター設備を使用

 

5. 実績

  1. 2015年4月24日に「平成26年度研究活動報告会」を相澤病院ヤマサ大ホールで行った。信州大学医学部脳神経内科リウマチ・膠原病内科准教授 関島良樹先生をお招きし「アミロイドーシスの最新情報 -アルツハイマー病からATTRアミロイドーシスまで-」の特別講演を拝聴した。
  2. ホームページを更新した(http://www.ai-hosp.or.jp/nougazou/index.html
  3. 脳画像研究所入口横に、寄付者名掲載プレートを作成した。
  4. 脳アミロイドイメージング剤 C-11 Pittsburgh compound-B (PiB)、アミノ酸代謝イメージング剤 C-11 Methionine、カルシウム代謝イメージング剤 F-18 Sodium Fluoride(NaF)を合成し、これらを用いたPET/CT検査を施行した。
  5. 実施した研究

実施した臨床研究

研究予定期間

全予定数

実施数

2015年度
実施数

PiB-PETを用いた認知症診断の確立

2015年4月1日~

2017年3月31日

55

35

12

脳アミロイド血管症のステロイド治療の有効性に関する研究

2013年8月20日~

2015年5月25日

(中止)

50

8

2

脳および全身のアミロイドーシスのPiB-PET診断に関する研究

2015年9月13日~

2018月31日

10

1

1

C-11メチオニンPETを用いた脳腫瘍に対する放射線治療後に生じた脳放射線壊死と腫瘍再発の鑑別方法の確立

2013年8月20日~

2016年10月31日

40

33

14

陽電子放射断層撮影装置(PET)による冠動脈プラークの不安定性と炎症の検討

2015年1月21日~

2018年12月31日

70

14

11

アミロイドPETを用いた、肝移植後家族性アミロイドポリニューロパチー患者における脳血管アミロイドーシスの有病率に関する研究(信州大学と共同研究)

2014年10月4日~

2019年7月31日

15

18

10

アミロイドPETを用いたアミロイドーシスの診断、重症度評価、治療介入効果判定に関する研究(信州大学と共同研究)

2016年2月22日~

2020年10月31日

20

3

3

 

6. 学術・研修

<論文>

Yoshiki Sekijima.Cerebral Amyloid Angiopathy in Post-transplant Patients with Hereditary ATTR Amyloidosis.

Neurology. in press

<学会発表>

小口和浩、他.PiB-PETで後頭葉に高集積を呈した認知症例の検討.

第55回日本核医学会学術総会,2015年11月5日,東京.

小口和浩、他.肝移植後家族性アミロイドポリニューロパチー症例の脳アミロイドPET所見.

第45回日本神経放射線学会,2016年2月19日,山形テルサ.