5A病棟(回復期リハビリテーション病棟)
病棟長 花村朋美
1.ビジョン
5A病棟は、急性期治療後に継続したリハビリテーションが必要となる患者に対し、リハビリができる環境を提供し、在宅療養へ繋げていく病棟である。当科は、ADLが入院前よりも低下している患者が大多数を占め、生活障害に対する生活支援・退院支援が看護の主体となっている。生活支援とは、患者の安全確保、二次的合併症予防、再発予防、生活障害のある患者へのADL援助、退院調整だと考える。
患者が充実したリハビリテーションを受けるためには、関連職種と情報共有や協働が必要不可欠であり、退院に向けた各種指導やアウトカムの確認を実施し、患者がその人らしい生活を送るために、現在の日常生活動作で受ける事ができるサービスを利用し、安心して過ごす事ができる看護を提供していくことが必要である。また、患者が住み慣れた地域で住み慣れた人と安心してその人らしい人生が送れることも重要であり、患者や患者家族の視点に立ち、在宅療養へと移行する生活障害のある患者に対して可能な目標を明確にすることで、患者や患者家族が安全・安心して退院、在宅療養を行えるようにするシステム構築が必要である。
<部署のビジョン>
生活障害のある患者の退院に向けて、患者と患者家族のQOLを高め、安全に退院先に引き継ぐ看護を提供できる病棟にする。
2.サービス内容
<主な入院疾患>
回復期リハビリテーション病棟運用規程内に記載のある、保険診療上定められている疾患
- 脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、脳神経叢損傷等の発症後もしくは手術後、又は義肢装着訓練を要する状態
- 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節もしくは膝関節の骨折、又は2肢以上の多発骨折の発症後、又は手術後の者
- 外科手術又は肺炎等の治療の安静により、廃用症候群を有している者
- 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経、筋又は靱帯損傷後
<サービス内容>
- 5A病棟では、患者が望む先へ退院するために、週1回整形外科カンファレンス、脳神経外科カンファレンス、神経内科カンファレンス、リハビリテーション科カンファレンスを実施している。カンファレンスにて患者の身体機能を関係スタッフで確認し、アウトカムの達成目標を明確にしている。また、他職種と連携し残存機能を活かせるような日常生活援助を行っている。
- 退院に向けて地域連携が大切となるため、看護師自ら退院マネジメントを行い、安心・安全な環境のもと生活していくためのアセスメントを行い、看護を提供している。
3.構成・提供体制
看護師19名(病棟長1名、病棟看護責任者1名)、介護福祉士9名、クラーク1名、病棟担当社会福祉士1名、リハセラピスト32名(理学療法士14名、作業療法士12名、言語聴覚士6名)
- 365日 一般病棟からの入棟受け入れ
- 看護師1チーム体制
- 13:1看護体制
- 看護師 2交代勤務体制(夜勤:看護師2名、介護福祉士2名の計4名体制)
日勤:8:30~17:15、遅出8:30~19:30 夜勤:17:00~翌日8:45
<資格>
ICLS1名、BLS18名、看護技術インストラクター1名、看護技術トレーナー4名、臨床指導者養成講習修了1名、臨地実習指導者研修セミナー修了1名、鎮静看視資格17名
4.設備・機器
許可病床数50床、カンファレンス室1室、診察室1室、リハビリ訓練室1室、DU室1室、看護用具庫1室、リネン庫1室、器材庫1室、心電図1台、心電図子機1台、AED1台、DC1台
5.実績