透析部門

課長代行　平澤綱基

1．ビジョン

• 「医療機器管理計画」に準じて、透析関連医療機器導入時に検収と導入時点検および導入時研修を実施し、リスク分類に応じた間隔と内容で点検（定期・日常）を設定し実施されている。また、修理履歴、使用状況や点検履歴、稼働率、コスト分析等を管理し、医療機器の予算化や更新・補充計画が実施されている。
• 透析および血液浄化用医療機器を適切に使用し安全な医療を提供するために、操作方法や個々の特徴を周知する研修を継続的に実施し、透析に従事するスタッフの医療機器技術の標準化がされている。また、新たな装置の特徴を捉え有効活用し、患者への透析治療効果の確認・改善を行う。
• 「透析液水質管理計画」に準じて、透析液清浄化システムの見直しを行い、透析液の安全性・品質を担保する。
• 災害時の県透析基幹病院・中信地区基幹病院としての役割を果たすために、透析に関する装置の整備、定期的な情報伝達訓練の実施に加え、物品在庫管理を充実させ、災害時のマニュアルを明確化する。

2．サービス内容

　医師および看護師、看護アシスタントと緊密な連携を図り、安全な治療を患者様に提供できるよう透析監視装置の操作および保守点検・修理を行う。また、24時間、365日（夜間・日曜・祝日は携帯電話待機）緊急業務に対応する。

1. 血液浄化業務
   外来透析・入院透析・急性血液浄化・アフェレシスおける準備・プライミング・穿刺・回収等の治療実施
   透析装置関連の保守管理および修理
   透析液の品質を向上・維持させるためのフィルター交換や細菌調査等の計画の策定と実施
   腹水濾過濃縮再静注法における腹水濃縮操作
2. 血液浄化療法全般にわたる関連事項
   治療に基づく教育・研修関連
   治療に必要な装置の点検計画、実施
   腎臓病・透析センターとの調整
3. 高気圧酸素治療業務
   高気圧酸素治療装置の操作と保守管理
4. PET業務
   サイクロトロンオペレーターに関する業務
5. ESWL業務
   ESWL装置の立上げおよび保守管理

3．構成・提供体制

＜スタッフ構成＞

主任1名、臨床工学技士11名

＜勤務体制＞

F勤務（6:30～15:10）　H勤務（7:00～15:40）　K勤務（7:30～16:10）　
日勤（8:20～17:00）
W勤務（12:30～21:10）　中間勤務（15:00～23:40）
夜間オンコール（月～土 17:00～翌8:20 および日曜日終日） 1名

＜資格＞

透析技術認定士7名、臨床高気圧酸素治療装置操作技士1名、3学会合同呼吸療法認定士1名

4．設備・機器

高気圧酸素治療室1室、高気圧酸素治療装置1台、持続血液濾過透析装置4台

5．実績

定期点検

水質管理検査件数

研修会・勉強会

6．学術・研修

＜学会発表＞

白井秀和．透析装置に対する当院の安全管理体制の現状．

第6回長野県臨床工学会，2016年5月8日，下諏訪町．

＜投稿＞

百瀬達也．医療安全に対する当院ME課の取り組み．

相澤病院医学雑誌（第14巻）