スポーツ疾患センター
医長 小林伸輔
1．ビジョン
スポーツ活動、健康活動によって生じる外傷・障害に対し、質の高い保存的治療、外科的治療を効率的・継続的に提供する。長野県全域の健康医療に寄与する中心的存在として、医療・医療関連サービスに積極的取り組む。これら取り組みに加え、障害の予防に重点を置き、積極的に予防医療を展開していく。
スポーツを行うすべての人を対象に予防から治療を総合的に行えるセンターとして、トレーニングからリハビリ・手術までを実施する施設を創設する。
- スポーツ障害の予防と治療（リハビリ・手術）を提供できる施設となる。
- ライフステージに応じたスポーツ活動をサポートする。
- 安全にスポーツ活動ができるよう地域社会との連携を積極的にとっていく。
健康寿命延伸のため予防リハビリテーションを地域住民に啓蒙・普及する。
2．サービス内容
平成19年1月開設。
スポーツ障害予防治療センターは、成長期のスポーツ選手を主体に、医師・理学療法士が協働して、リハビリテーションによる保存的治療を提供することをコンセプトにしたセンターである。離断性骨軟骨炎を中心とした成長期スポーツ障害に対する上肢手術的治療に対応している。その他、下肢外科、脊椎外科領域のスポーツ障害に対する手術的加療は、当院整形外科並びに信州大学整形外科関節班、脊椎班に所属する医師と連携を行い対応している。他医もしくは他科で手術を行った場合も、術後のリハビリテーションは当センターで行い、スポーツ復帰までのサポートをしている。障害予防事業の一環として、メディカルチェックを保険外事業として展開している。
対象疾患
投球障害肩、野球肘、腰痛症、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症、鼠径部痛症候群、オスグッドシュラッター病、鵞足炎、半月板損傷、前十字靱帯損傷、腸脛靱帯炎、シンスプリント、足関節捻挫、各種疲労骨折。
3．構成・提供体制
医師 常勤：1名
非常勤：医師5名（週2-4回医師1名、週１回医師1名、月1回医師3名）
＜資格＞
日本整形外科学会認定医
日本体育協会公認スポーツドクター1名
4．設備・機器
診察室 2室（仮診察室 1室）
5．実績
2015年 新規患者数 856人
2016年 新規患者数 977人
2017年 新規患者数 877人
6．学術・研修
＜学会発表＞
- 伊坪敏郎 村上成道 山崎宏 加藤博之 メディカルチェックの重要性 ～上肢外科医として～ 第60回日本手外科学会学術集会 2017年4月27-28日 愛知
- 山本葵 岩谷友倫 平林怜 伊坪敏郎 Osgood-Schulatter病に対する保存療法 -運動休止期間を設けない治療方針の妥当性- 第43回日本整形外科スポーツ医学会学術集会 2017年9月8-9日 宮﨑
- 岩谷友倫 山本葵 平林怜 伊坪敏郎 高校野球部における当院メディカルチェックの有用性 第43回日本整形外科スポーツ医学会学術集会 2017年9月8-9日 宮﨑
- 平林怜 山本葵 岩谷友倫 伊坪敏郎 上腕骨小頭離断性骨軟骨炎の予後に影響を及ぼす初診時臨床的特徴 2017年9月8-9日 宮﨑