脳卒中・脳神経リハセンター
科長 鵜飼正二
1.ビジョン
- 脳卒中や頭部外傷・神経疾患の患者に対し、最新且つ有益な早期リハビリテーションプログラムを提供する。
- 多職種によるチーム医療を充実させ、急性期治療と並行して入院直後から質の高い計画的な退院支援を推進する。
2.サービス内容
脳卒中・頭部外傷・神経難病患者へのリハビリテーション業務
- 入院リハビリテーション(急性期リハと早期退院支援の充実):急性期リハを積極的に行なうことで廃用症候群および合併症の予防を図り、身体・認知機能の改善を促進する。また、早期の予後予測を行い適切な転帰先について多職種と協議し退院支援を推進する。
- 外来リハビリテーション:担当医から依頼のあった患者に対して在宅生活を支援するための指導を行う。
連携業務
- SCUへの専任リハセラピストの配置:SCU専任理学療法士2名、作業療法士1名、言語聴覚士2名を配置し、脳卒中患者に対する急性期リハビリテーションを遂行すると共に、担当医や病棟看護師と密な連携を図る。
- 多職種での回診・カンファレンスによる早期退院支援:多職種(担当医・看護師・栄養士・医療ソーシャルワーカー・作業療法士・理学療法士・言語聴覚士)で回診やカンファレンスを定期的に行い、アウトカム到達のための専門的な支援を実施する。
- 回復期リハビリテーション病棟との連携:長期的にリハビリテーションの継続が必要と判断された場合に、早期に且つ円滑なリハプログラムの継続と退院支援が行えるよう情報提供を行う。
- 後方支援施設との連携:病病連携を充実させ、円滑な退院支援を行う。
3.構成・提供体制
理学療法士12名、作業療法士9名、言語聴覚士7名
<資格>
- 認定理学療法士(脳卒中・頭部外傷):3名
- 認定言語聴覚士(摂食嚥下領域):1名
- 認定言語聴覚士(失語・高次脳機能領域):2名
- 摂食嚥下学会認定療法士:1名
- 呼吸療法認定士:4名
- Immediate Stroke Life Support(ISLS)修了者:4名
- 中信地域糖尿病療養指導士:2名
- 福祉住環境コーディネーター3級:2名
4.設備・機器
<設備>
- 脳卒中・脳神経センターリハビリテーションエリア
- 言語聴覚療法個別療法室2
- 言語聴覚療法個別療法室3
- 5A病棟機能訓練室
<機器>
小型収納式階段・起立訓練傾斜ベッド・生態情報モニタDS5001・血圧計・体温計・パルスオキシメーターNELLCOR・高輝度光源装置・冷凍冷蔵庫・(超音波治療器)・(エスカルゴ)・(ゲイトトレーニングシステム2)・(可動式免荷装置 アンウェイシステム)・(プラットホームベッド)・(低周波治療器 ES-420)・(低周波・干渉電流型低周波治療器 ES-360)・(エアロバイク)・(PASシステム GD-601)・(PASシステム プログラムユニット)・(低周波治療器トリオ300, ES-515)・(インテレクトバイタルスティム)・(ゲイトジャッジシステム)
※設備・機器は回復期リハ病棟と兼用
※()外の設備・機器が当部署の管理責任
5.実績
|
2015年度実績 (月平均) |
2016年度実績 (月平均) |
2017年度実績 (月平均) |
新規リハ処方数 |
92.8人 |
95.5人 |
91.3人 |
実施単位数(入院) |
8216.1単位 |
6950.5単位 |
6816.7単位 |
実施単位数(退院) |
45.2単位 |
35.5単位 |
32.9単位 |
6.学術・研修
<学会発表>
鵜飼正二,村山幸照.急性期脳卒中転院患者の在院日数を延長させる要因について.第59回全日本病院学会,2017年9月10日,石川県金沢市
野村麻優子,大見朋哲.NPPV療法導入中のポリオ後遺症の1例-食事中の呼吸困難感軽減のための教育の効果に関する検討-.第32回日本摂食嚥下リハビリテーション学会,2017年9月16日,千葉県幕張市
小林雅之,鵜飼正二.当院における急性期脳梗塞患者の在院日数に影響する因子.第36回関東甲信越ブロック理学療法学術大会,2017年9月23日,長野県長野市
今井恵,鵜飼正二.急性期脳卒中患者の治療方針決定に影響を及ぼす因子について.第36回関東甲信越ブロック理学療法学術大会,2017年9月23日,長野県長野市
鵜飼正二,村山幸照,北澤和夫.当院における脳卒中リハビリテーションの効果検証.第43回日本脳卒中学会学術集会,2018年3月17日,福岡県福岡市
大峽崇之,鵜飼正二,北澤和夫.心原性脳塞栓症患者における当院の離床開始基準の見直し.第43回日本脳卒中学会学術集会,2018年3月17日,福岡県福岡市
奥牧美和子,鵜飼正二,北澤和夫.当院におけるくも膜下出血患者に対する早期離床の安全性の検討.第43回日本脳卒中学会学術集会,2018年3月17日,福岡県福岡市
<講演・講義>
古木ひとみ.誤嚥予防.2017年9月27日.松本市 有限会社 イーライフ ケイエス神林.
勝野健太.飲みこみ障害-いつまでも安全に食事を楽しむために-.2017年11月26日,ピアやまがた,山形村
久保村竜輔.シーティングの考え方と3大不良姿勢への対処.地域医療支援病院セミナー, 2018年1月20日,相澤病院ヤマサ大ホール