コードブルーチーム
リーダー 鈴木智裕
1.目的
当院は救命救急センター併設の急性期病院として救急対応が必要な場面に対し、患者の生命守るため専門的なトレーニングを受けたコードブルーチームが速やかに対応することが求められている。院内で心肺蘇生処置を必要とする事例が生じた場合、コードブルーが発令され、チームが発動し2次救命処置を実施する。そして、対応した事例については、事後に作成された報告書にもとに問題点などを検討し、必要に応じて対応者の振り返りを実施、その後の対応の向上に努める。
- コードブルー発令時に招集し、必要な処置を行う
- 症例の振り返りを行ない、対応者に必要がある判断すればトレーニングを施行する
- スキル維持の講習の開催(半期/1回)
2.構成
リーダー | 鈴木智裕(循環器内科 統括医長) |
サブリーダー | 水野雄太(救命科) |
マネージャー | 金子秀夫(防災・災害・救護総合センター救護・災害対策室 室長) |
メンバー |
田内克典、小笠原隆行、池田武史、麻生真一、大内謙二郎、山本基佳、鹿島健、小山徹、恒元秀夫、平野龍亮、松原千登勢、内坂直樹、水城直人、山下浩、柿澤昌希、村山大輔、佐野寿郎、小林雅明、関宣哉、山口勝一朗、飛世知宏、前澤俊憲、関裕誉、小坂晶巳、新村志保、西野幸恵、櫻田浩、大塚彩音、齋藤礼子、櫻井加奈、新井順子、西村茜、前山健人、原努、橋詰沙織、大谷あゆみ、北澤京祐、武藤真美香、村井帆希、高井由佳 |
3.活動内容・実績
- コードブルー発令件数;9件(昨年度;9件、一昨年度13件)
コードブルー発令から2次救命処置開始まで5分以内の実施は、すべての症例で達成されており、ほとんどが1分から3分までに開始されていた。なお、9件中5件が24時間以内の死亡だったが、いずれも重症症例でありその初期対応に関しては特記すべき問題はみられなかった。しかし、AEDが装着されCPRが開始された後、間もなくモニター付き除細動器が装着された症例の対応では、AEDが脱着されずにそのまま継続して装着されていたため、AEDとモニター付き除細動器が並行した状態となり、タイムキーパーによる2分毎のリズムチェックとAEDの2分の時間管理の両方が混在した形で蘇生が行われたため、AED解析中も心臓マッサージが継続される状況も見られることがあった。
これらについては、AED装着後にモニター付き除細動器が装着された場合には、AEDの電源を切って時間管理を移行させる必要があり、その点を周知する必要があり今後の課題である。
また、発令後日に発動部署での症例の振り返りも実施(5S病棟;7月11日)し、今後も経験症例を通して院内スタッフ全体のスキルアップにも努めていく。