救急リハセンター
科長 大見朋哲
1.ビジョン
- ERでの外来リハ実施体制の充実:相澤型ER外来リハビリテーションモデルの構築
入院加療が必要ではないと考えられるER受診患者のうち、運動器疾患などによる疼痛のため動作に制限を来している全ての患者にリハビリテーションが提供できる体制を整える。
医学的問題のみならず、患者の持つ背景を十分に理解し、ERから患者が生活の場に戻ることを前提とした質の高いリハビリテーションサービスを提供する。 - 集中治療分野でのリハビリテーションの更なる充実
ER受診後に集中治療病床に入院となった全ての患者のリハスクリーニングを行い、集中治療担当の医師・看護師との医療チームとして活動できる体制を整える。
複雑かつ高度な医学的管理が必要な集中治療領域のリハビリテーションに精通した理学療法士を育成し、円滑な業務が運営できる体制を整える。
2.サービス内容
<対象>
救命救急センター受診の外来患者
集中治療病床(ICU、ECU、HCU)病棟、外科系病棟(4A、3C)に入院中の患者
<概要>
- 救命救急センター受診患者へ対するリハビリテーション
- 集中治療領域におけるリハビリテーション
- がんのリハビリテーション
- 外科系病棟入院患者への急性期リハビリテーション・安全な在宅生活を送るための支援
3.構成・提供体制
理学療法士6名
<資格>
がんのリハビリテーション研修修了6名
専門理学療法士(内部障害)1名
心臓リハビリテーション指導士1名
3学会合同呼吸療法認定士5名
AHA BLSインストラクター1名
AHA BLSヘルスケアプロバイダー3名
AHA ACLSプロバイダー2名
FCCSプロバイダー3名
日本体育協会アスレティックトレーナー1名
4.設備・機器
超音波治療器 オルタソニックALT-2000
5.実績
2017年度 入院患者
- リハビリテーション実施のべ人数:9720人 (2016年度:9814人)
- リハビリテーション実施のべ実施単位数:15586単位 (2016年度:15683単位)
2017年度 救命救急センター外来患者
- リハビリテーション実施のべ人数:586人 (2016年度:784人)
- リハビリテーション実施のべ実施単位数:1093単位 (2016年度:1510単位)
6.学術・研修
<学会発表>
野崎惇貴,大見朋哲.救命救急センターにて帰宅支援目的に介入した腰痛症例における転帰に関する因子の検討.
第52回日本理学療法学術大会,2017年5月12-14日,千葉市.
野崎惇貴,大見朋哲.北米型 ER での理学療法士による新たな取り組みについて~3年間の活動報告~.
第54回日本リハビリテーション医学会学術集会,2017年6月7-10日,岡山市.
野崎惇貴.当院ICUにおける早期リハビリテーションの取り組みについて.
第33回甲信救急集中治療セミナー,2017年7月1日,甲府市.
千葉修平,大見朋哲,池田武史.高位脊椎損傷に対するMI-E使用にて合併症を予防し、人工呼吸器離脱に至った症例の経験.
第36回関東甲信越ブロック理学療法士学会,2017年9月23-24日,長野市.
野崎惇貴,池田武史.鼻出血からARDSを呈しICU-AWを疑われた症例~早期から一日複数回リハビリ介入した一症例~.
第45回日本集中治療医学会学術集会,2018年3月20-23日,千葉市.