抗菌薬適正使用支援チーム(AST)

リーダー 上條泰弘

 

1.目的

 「抗菌薬の適正使用」はその効果を十分に発揮すると共に、過剰使用による耐性菌の発生を抑制することができる。

 活動目的は、当院における抗菌薬管理プログラムの作成とその運用、介入、またモニタリングによるプログラムの有効性の測定を推進する事とする。
 

2.構成

リーダー 上條泰弘  薬剤師    薬剤センター(感染対策室兼務)
サブリーダー 藤元瞳   医師     消化器病センター消化器内科
マネージャー 伊藤隆哉  薬剤師    薬剤センター
メンバー

吉福清二郎 医師     外科センター

若林あずさ 看護師    3S病棟

新田彰一  看護師    感染対策室

村山未来  臨床検査技師 臨床検査センター検査科

 

3.活動内容・実績

  1. 活動実績
    • AST会議(1回/月)
    • 抗菌薬使用評価(医師と薬剤師が共同して処方見直しを実施)
      2019年3月期(最終月) 医師60%、薬剤師78%
    • 手術パスの見直し(2018年度12件の手術パスを修正)
    • 手術パスのバリアンス評価(毎月実施)
    • 外来処方の監査(1回/2週)
    • 院内採用抗菌薬の見直し(2剤採用削除、1剤追加)
    • 職員教育(e-learningの実施)
       (医師対象)
       第1回 「薬剤耐性菌対策の必要性」 受講率88%
       第2回 「インフルエンザ」     受講率96%
       (看護師、臨床検査技師、薬剤師対象)
       第1回 「薬剤耐性菌対策の必要性」 受講率99.7%
       第2回 「抗菌薬適正使用のための各職種の役割(CDC版)」 受講率99.2%
    • 抗インフルエンザ薬 選択指針の作成、周知
  2. 問合せ、提案実績(専従者のみ)
    2018年度 問合せ件数:104件 提案件数:158件
  3. 学会報告
    チェックリストを用いたsulbactam/ampicillin注からamoxicillin 500 mg/clavulanic acid 125 mg経口投与へ早期切り替え推奨の効果: 日本化学療法学会雑誌 66(4): 513-520, 2018
    上條泰弘, 篠原章能, 伊藤隆哉, 中野和佳, 保科滋明